アルイタキオク
 アルイタキロクTOP  
 

2012年 4月28-30日
 
       黄金バット
 
空 欄 行 先 蝙蝠岳
空 欄 コース 1日目: 二軒小屋(9:55)-登山口(10:17)-発電施設(11:23~11:41)-幕営地(14:55) 
2日目: (5:02)-水場分岐(5:42)-蝙蝠岳(8:57~9:16)-幕営地(13:37~13:56)-登山口(17:54)-二軒小屋(18:18)
3日目: 帰阪 
メンバー S&C





『 ちょっと肥えたか? 』


わざわざお誕生日ワインを届けに来てくれたN川隊長に言われた( p_q)



はいー、お正月から溜めに溜めた皮下脂肪

気づけば
5kg!


だって、長らくヤマに登ってないしーーー

食欲モリモリは昔っからだしーーーー



・・・いけない

このままじゃイケナイ!

ヤバイ!!



夏に着れる服が無い!!!



4月28日 ~1日目~
てなワケでー開通したばっかの新東名をつっぱしりー


土砂崩れで30分歩かせるくせに値引きのない東海フォレストのバスに乗り

   でも愛想のいい運転手さんと明日の宿の豪華さにちょっと気を良くしてー

けどスタート早々、走ってきたスタッフに

『 吊橋が傾いてて危ないので、登山口まで回り道お願いしますー』

って言われてガックリしながらー・・・

まぁおかげで田代湖っていうエメラルドグリーンのダム湖も見れたし

    トンネル出口まで15分弱、そんな遠回りでもなさそうだしー
いざ、ヤボウの蝙蝠へ!
あのみいさんをして「最初っから急登~!」と言わしめただけのコトはあります
きっついどーーーー
ハシゴもぼっろーーーー
数々のレポで見た、三段の鉄階段を備えたダム施設



険しい山道を1時間歩いたあとに、こーんな建造物が出てくると

・・・萎えます
その後も続く急登
登山口から約2時間

ようやく残雪が出てきた~

『 しっかし暑いのぉー、上も雪なかったら水作られへんやんけ!どないするねん!!』

          と、心配するバナナおじさん



 そんなShigeoの心配をよそに、標高があがるにつれ残雪はしっかり増してきてー

アっと言う間にくるぶしズボ

『 まぁこんだけ雪が残ってたら水の心配いらんな。』

    訳しますと 『 これ以上積もってていらんぞ!』 です

そんなShigeoの願いとは裏腹にアっという間に膝ズボ
二軒小屋を出発して5時間

そろそろ水場の分岐が出てくる・・・・はず・・・・・


『 おまえ、コースタイム、何を見てん!?』


ズボると一気にヘタる という法則を忘れてました^^;

これを方程式にできれば、残雪期の計画も失敗が減るだろうなぁ。。。

エアリアのコースタイム×年齢÷経験値+脚力×積雪cm√雪の湿度 とかなんとか

              
博士、考えてーーーー

とうとうShigeoがバテました

ワタシがトップを交代します


『 ワタシ軽いから前いっても役にたてへんかもよー 』

『 ・・・ん、、、いや、大丈夫やぞ。 お前以上にズボれへんわ。』


・・・デブってお役に立てて光栄です( p_q)

 
木々の間から西日が射しはじめました



山頂でフジヤマ見ながらテント泊~♪

なーんて夢はとっくに捨て去ってます


それどころか、明日頂上に立てるかどうかも不安・・・
ちょっと平な場所が目に入ったとたん、全身の力が抜けました


『 ココでテント張ろってゆーたら怒る?』

『 いや、賛成やど!』
5時です

まだ徳衛門岳どころか水場分岐にも達してませんがー


・・・限界っ(`o´;)ノ
 
 テントに入ったとたん、足の指先・ふくらはぎ・太もも裏が攣りました(涙


         さっそく自分へのご褒美~♪

こちら、Shigeoのご褒美 
『 あした山頂まで何時間かかりそうや?』

『 水場からやと3時間やけどー、まだ標識なかったしー、、』

『 見逃したんちゃうか?もう7時間も歩いてんぞ!』


・・・いや、ココまでペンキマークを忠実に拾ってきたしー


でも、雪で埋もれてたか見逃した、、ってことを祈りながら・・・
7時過ぎ、オヤスミナサイーーー  Zzzzzz・・・・
 
4月29日 ~2日目~


『 食欲ないわー』

『 あかん!食べへんかったら頂上行かれへんよ!!』

    が、ワタシも食欲がなく・・・ 残ったホットドッグ2本は行動食に
5時、ズボ地獄再開
日の出も早くなりましたね
『あー!右見てーー♪ 』
お久しぶりっす、フジヤマー♪
・・・おじさん、フジヤマどころじゃないようで

 ズボっ ズボっ

  『 エッラーーーーッ!!

『 あー!左見てーーー!!』
ワルサワ~~♪
・・・・・
そしてー


今頃になって 「水場⇒」 の標識が現れてくれました(涙
てコトはー

  ここから山頂まで夏タイムで3時間・・・
おじさんヘタレてきたのでー

またトップ交代します
開けた東側のほうが、まだズボがマシ

雪庇を踏み抜かないよう注意しながらー
ふと視線をあげると・・


み、、みえたぁーー!!!!

コウモリー!!!!!!
『 コウモリ見えたよー!

    ・・・あ、そっち雪庇出てるから気ぃつけてなー!』

『 ハァ・・ハァ・・・   

  山頂、めちゃ遠いやんけ!

        休憩や、休憩ーーーー!』
そーです

 見えたはイイけど、遠いぞ・・・
おまけにこの後、低木帯でもがき苦しみーの

方向わからんーー!の・・・
やっと低木漕ぎを抜け出してー
この時Shigeoは 『 オマエだけ山頂いってこいや 』

と言いたかったそうでありー

ワタシはワタシで「フジヤマ見れたし、もうエエっかー」

と思っていたところで・・・
そんな時に飛び出した森林限界!
コウモリもずっと近くに見える!!

よしっ、ここはトラバースでまっすぐ行こう!

と、歩き出して振り向くと・・・
トラバらずに登ってるおじさん
『 疲れた脚にトラバースはしんどいんや!』

  ・・・はいはい

どっちもどっちやと思いますけど(-゛-;)
でも稜線に乗っかったおかげで

コウモリはますます近くデカい!


その背後に・・・

やっとシオミが登場!!

眺望が開けると一気に気分上々になるワタシ

るるるる~ん♪


360度眺めよしっ!

るるるるる~~~ん♪♪

で歩いてたらー
・・・おじさんを忘れてた^^;
まず目に入ったのは三角点

そして、ステキすぎる塩見さんの肩幅

振り返ってー、  でぃすいず じゃぽーーーん!   

なんつっても最高なのはコッチ側の眺め!

雷様にビビリながら歩いた白峰南稜線からでっかい間ノ岳~  残念ながら北岳はその影に隠れてるようですがー、、、 奥には遠目にも優雅な南アの女王さま!
もっかい振り返ってフジヤマ~・・・?何かジャマな影が見えるー
^^;

『 ハァ、、、ハァ、、、 すまんのう、眺めのジャマして 』

いえいえ、ご遠慮なさらず~

でもその立ち位置、ワルサワさんのジャマですー

じゃ、荒川三山・ワタシ添えでどーぞー
『 何回もあきらめかけたけど、登ってヨカッタねー』


『 おお!あのへんの見えてるてっぺん、ほとんど登ったな。
そう思たら余計気持ちえぇぞー!』

けどあなで肩の奥とかー、コッチにもアッチにも・・


ヤボウは深~いトコにいっぱい残ってるんですねー
ま、ソレらはまたの機会ということで
下りはトレース追ったら迷うハズない

・・・はずなのにー


なんでまた低木帯で迷う?
『 そっちちゃうぞー アッチやぞー 』

『 アッチじゃなくて右か左でゆうてってゆーてるやん!!』


いちいち振り向くのも面倒くさいんです

そんだけ疲れてるんです(涙
『 何時や? 』

『 もうすぐ12時 』

『 ロッジ着く頃は真っ暗やな・・・』
コレが東海フォレストの縄張りじゃなかったら、てきとーにその辺でテント張ってのんびり下れるんですがー・・・

GWは、ロッジもバスも要予約

なんとしても今夜は二軒小屋に泊まらないと帰れませんー
てゆーか、下山しないと遭難届けだされるかも


ケータイは大井川沿いから通じなくなってるし・・・
幕営地に戻りついたのは1:30過ぎてました


   急いで撤収!

写真撮る余裕もなく、ひたすらズボ地獄を降ります

この地獄を越えたら、ビールとお風呂と美味しいご飯とベッドが待っているのです!


昨日のズボ跡を避けようとして、さらに深くズボった時の疲労感といったら・・・  それはもう・・・(涙
 
ようやく雪が薄い地点に降り立ち、Shigeoは10分熟睡


老体にムチ打ってさらに1時間

ようやく発電施設

で、また10分熟睡

熱いお風呂よりも美味いメシよりも、、いまココでテント張って寝たいーー(涙


それから登山口までの約1時間

激下りの途中なのに目がつむってくる

数分だけど腰おろして二人して寝た・・・


っっっっんまにシンドかった!!!


6時前、登山口に降り立った


『 ロッジのメシと風呂、何時までなんや?』

『 知らんねんー、、』

『 ま、どっちもアカンって言われてもえーわ。

       コウモリ登れただけでオレは満足や!』


  えぇコト言うやんー、おっちゃん!

      ※ビールは自販機で買えることを確認済み
6:18 ロッジには暖かい明かりが灯ってました

奥の燻製小屋から出てきたスタッフが手を振ってる

『 お帰りなさいーーー 』

『 ただいまー!遅くなってすみませんーーー!』

お疲れ様でした。 頂上行けました? よかったですねー!

いえ、時間は大丈夫ですよ。 お部屋にご案内しますから、まずゆっくりお風呂つかってください。

 お食事はいつでもダイニングにいらしてくださいね。 あ、明け方は冷えますんで、お部屋にストーブ運んでおきました。

山ぶどう酒は毎年漬けてるもので、5年ものです

こちらは鹿肉のカルパッチョ、バルサミコソースでー

ピザは地のふきのとうをジェノベーゼ風にしてみました

あ、ビールおかわりですね? すぐお持ちしますー


天国です・・・(涙

『 美味そうに飲むのー。。 オレにもくれ!』

といって、ワタシのビールをふんだくってグラス1杯も飲んだShigeo・・・・

ピザ食べてる途中から目がうつろになってきました~

↑外の燻製場でいぶされたばっかのイワナ♪


『 なんか・・・・ もうアカン・・・』

せっかくの釜飯パエリアもー 何とかのスープも牛肉のデミグラス煮込みもー

残したまんま、一人部屋に戻って寝入りましたとさ(-゛-;)


ワタシ?

もちろんShigeoの分までたいらげましたよ!!!

  あぁ、満腹・・・ オヤスミナサイ~~  Zzzzzz・・・・・
 
 
4月30日 ~3日目~
 
『 ハラ減ったわーーー』


そりゃそうでしょう・・・

朝からご飯おかわりのShigeoさん


(ワタシは3杯)
ワタシ達が二人だけで使わせてもらったこのお部屋

なんと、浩宮皇太子殿下がお泊りになったお部屋ですっ!


  きゃぁーーーーー もったいないーーーー!!!!



  朝一番のバス(9:30)まで、時間つぶしに周辺の散策へ

  というより、筋肉痛な脚のリハビリっす
朝のバスはワタシ達だけの貸切りでした


途中、お花を見に停車してもらったりー

時間調整の椹島ロッジでのんびりコーヒー飲んだりー
たいした渋滞もなく、7時前に帰宅♪



ガソリン高騰だし二人だし、ってコトで久々のプリちゃん登場でしたがー


なな・・なんっと!!

往復790キロ走って目盛りみっつも残ってましたっ!!(満タン45L)


大食いデリちゃん、、ちょっとダイエットしないといけませんねーー

                
ワタシも・・・


~今回の軌跡~
 

キロクを見ると、二人だけでのテント泊はなななんっと、9ヶ月ぶり!

『 仲間と一緒もええけど、やっぱ二人の山が気楽でえぇのー。』

『 そやね。 ドコでもヘタレられるし引き返せるしねー。』

『 南はやっぱり深くてシンドイのー。。 次は気分かえて北の残り攻めよか!』


北の残りってー レッド・カウ と グランパ・・・

それって

どっちも



深いんっすけど・・・・



 

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