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2011年 10月29-30日
 
       W剣ヶ峰
 
空 欄 行 先
富士山 ・ 乗鞍岳

空 欄 コース 1日目 須走口5合(4:40)-6合(06:11~06:22)-新7合(7:03~7:11)-本7合(7:50)-8合(8:15~08:27)-本8合(8:38)
     -8合5勺 (8:55~9:05)-9合(9:24)-須走山頂(9:46~9:57)-剣ヶ峰(10:29~10:59)-須走山頂(11:30)-
     新7合(12:25~12:35)-砂払(13:20~13:30)-須走口(13:56)

2日目 畳平バス停(7:42)-乗鞍岳(8:37~8:45)-畳平バス停(9:25)

メンバー S&C





いつか登ろう


まぁそのうちに


いつかは登ろう



そう思ってて、すっかりサッパリ頭から消えていた山




「 富士山行こか?」 というと、Shigeoもしばらく 「何ゆーてんねんコイツ?」 って顔だった






10月29日 ~1日目~
そう、たまたまネットで見た情報

・・・まだ雪が無い!

コレはちゃーんす☆ですよ


急いで情報収集だー!


ん?最短距離の富士宮口は夜間通行止め!?

河口湖口は有料道路かー、、パス

御殿場口は標高差がありすぎ・・・




ってコトで

4:40 標高2000mの須走5合目スタート!



真っ暗だけど標識いっぱい

枝道にはロープが張ってあり、さすがのウチも迷いようがない

5:20

地球と宇宙の境がオレンジに染まり始めー
前方に浮かびあがったシルエット


『 あれが山頂やんね?』

『 アホ、富士があんなノッペリしてるワケないやろ!』

『 そっか、宝永山かー 』

周りに誰もいなくてヨカッタ・・・
その 「宝永山」 もだんだん赤く・・・
6合目~♪

・・・といっても

ほんまもん?の 6合までまだ1時間ほどある(涙


この小屋、何年か前まで 5合と称してたらしい

「6合と変えてから気合を入れて営業されてます」って

どこかに書いてあったけど、、、


そーいうモノなのか? 変えていいのか!?
この先、7合の次にも 7合

8合の次にも 8合

そして次は9合と思わせといてー

8合
5勺

と続くらしい



・・・気を許せん山なのだ


登山口の気温は2℃

立派なツララが出始めた


つんつんしたらー

血ぃ出そうなくらい尖がってます


コレはいい武器になりそうですね!
辺りはすっかり白んだけど
まだ出ない
「宝永山」 もなかなか近づいて来ない・・・

6:02 

突然、水平線のむこうから むにむにむにーーーっと

ぐーてんもーげん♪

『 富士で御来光を見たら自分が変われる気がするんです』

って、こないだTVで若者が言っていた

変われたのかなー、あのコ。。



ワタシは変わったよ

新しい朝を迎えて、また1日歳くったよ( p_q)
歳くって疲れたので休憩しますよ


やっと
6号・・・


ココまでに出会った人は2名


富士に限らずドコで見ても

朝陽はキレイ


富士も、遠くから見れば美しい
登ってみると、果たしてどうなのか?



まだわからないけどー


とりあえず今は朝陽マジックで美しい
『 やっぱりアレは富士山やな 』
ココにきてようやく認識しました^^;
ここ瀬戸館は標高2620m

まだたったの620mしか登ってませんよ(涙

残り1100m以上

ひたすらじぐざぐじぐざぐ・・・
7合の先の登山道ど真ん中で、揚げ饅頭休憩
見下ろしてもー
見上げてもー
人造物と砂礫ばっかり
ハッキリ言って楽しくない
けどこの辺で北岳の標高を越えてー


ちょっと嬉しい^^
見た目はのっぺりしてるクセにキツイ
じぐざぐじぐざぐ
殿下がお泊りになったココは

  ただの 8合目

8合目はまだ先なのだー
だんだん傾斜がキツくなってきた
ステキに真っ赤なところもあります
でもね
この山肌はね
悲しいほどゴミだらけなんです・・・

登り始めからもそうだったけど

吉田口と合流するあたりから先、酷すぎます


ガラス片、金属片、ビニール片、、、

歴史を感じさせるモノから最新のモノまで

大小取り混ぜたゴミがそれはもう・・・




タオルや手袋はよくある落し物だけど、多すぎる

折れ曲がったストックは捨ててったに違いない

ファンタのビンなんて見たの何年ぶりだろ?

入山料制が考えられてるらしいけど

<登山口でビニール袋渡して下山時はゴミで一杯にして持って帰らないとイケナイ> 制にしたらどうだろう?

そしたらたとえ減らなくってもー、今以上に増えることはないと思うけどな
草木の生えない山肌に


荷揚げ用ブルドーザーの跡


雪に覆われてる季節か

いっそ人で埋め尽くされる時期に登るほうがイイかもしれない

 

コンサート後の大阪城ホールみたいな

祭りの後みたいな乱雑さと静けさ
ひたすら登りなんだけど


『山』 を登ってる感が無い


東京タワーを登った時みたい
やっと9合です 
じゃぁ上に見えるは9合? いや、9合5勺か?
『 おい、頂上やぞ!』


『 なワケないやん、甘い! 』

『 けど頂上って書いてるやんけ 』

『 6号目のあとに本6合がある山やよ。     

     新7合のあとに本7合あったの忘れたん?

   このあと
頂上があるに決まってるやん!』
GPSは目の前に火口があるよって言ってるけど

神社?しか見えないしー


標高は3700超えてるけど、頂上は3776やしー

ここが頂上なワケない!


富士に対してそーとー疑い深くなってます


おにぎり休憩してたら一人登って来られ、そのまま先へ、、


『 ほら、まだ頂上ちゃうやろ?』

  頂上=記念写真撮る と思ってるワタシ
さぁ!と腰あげて建物の横へ回り込んだらー
・・・あれ? 富士山はドコへ消えた?
ココでしたー^^;
正面に剣ヶ峰が見えます

ぐるっと人造物で取り囲まれてるけど、でっかい火口はド 迫力!
『 凄いのぉ!』

『 うん、凄い!』



何が、じゃなく

    何となく凄い^^;
風は思ったほど凄く無いけど寒い
お鉢をまわってー
最高峰をめざします
本栖湖(たぶん)の向こうに

南アルプス、その右に八ヶ岳♪
ウキウキしてきました
ずんどこ一人進んでたShigeo

『 この上やぞー』


登らずに待ってくれてます


   ・・・・珍しい


雨降るぞ  いや、、吹雪くかも
そしてー


二人同時に


にっぽんいちに立ちました

お鉢の全貌を見下ろす ・・・大迫力!

さすがに火口の中に人造物は無いようで ・・・ホッ

そりゃ数え切れない人が底まで降りてるんだろうけどー、

(あそこで冬にテント張った冒険者がいましたね)

ここだけはハシゴや階段つけたりせず、このままにしておいて欲しいな

山頂には先客が2名


『 富士山で一番高い場所知ってる? 』

と、教えてもらった岩の上にはたくさんのお賽銭


火口側に張り出しててちょっとコワイけど、、

端っこのほうに一瞬だけ立ちました^^;
記念写真は安全なココで撮りましょう

『 裏にね、絶好の展望台があるんだよ、自己責任だけど 』

と聞いちゃ、ついてかないワケにはいきません!

ちょろっと自己責任でまたいで登ってー



『 こっちだよ、ほら 』




(゚∀゚)ノ (゚∀゚)ノ

今、ワタシは日本第二の高峰・北岳を見下ろしてます!

南アルプスの未踏のヤボウたちを見下ろしてます!
北アの深ーいとこに残ってるヤボウも見下ろしてます!
『 もう一個あったね、 ほら、あのへん 』


『 あぁ、春に行かれへんかったアソコなー 』


『 また雪合宿で行くかなぁ?』


『 いや、候補地に入ってなかったぞ、確か 』


『 二人やったら雪崩がコワイから、雪の無い時に行こかー 』


『 ・・・よし、今から行こ!』





           ・・・へ?



『 明日なんも予定ないやろ、行くぞ!』
そう言ってスタコラ下っていきます
乗鞍?

これから?


『 風呂は平湯で入ろ!』

いや、、風呂なんてどこでもええんですが


『 メシは横の蕎麦屋でえーやんけ!』

いえ、メシも何でも構いませんけどー。。


『 デザートは温泉卵や!』

あの、だからー・・・




とりあえず下山してから考えよう^^;

お鉢の残り半分をぐるり回ります


富士宮口頂上に、夏だけ現れるというコノシロ池

水溜り程度だけど残ってました



浮かんでるのは大島と三宅島  頂上でおじさんに教えてもらいました


そのおじさん、今日で364回目の富士登頂

『 知り合いはさっき降りてって、もう一回登ってくるんだよ 』 って、、、

いろんな方がいるんですねー


見えなくなる前に、もう一度剣ヶ峰を振り返ります

グッバイ、剣ヶ峰

君はなかなかカッコ良かったよ!


人間がいぢくりまわしてー、、ごめんね

でも君がカッコいいから
日本一高いから
皆登りたいんだよ

君を目指して頑張るんだよ
美しいって罪なのよ
わかるわぁー  ・
須走頂上に戻ってきました


さっきは偽頂上と思ってゴメンね

さー、下山開始!

ブルドーザー道を下ります


けっこう急!

スピードを殺そうとすると足先が痛い



それにー、Shigeoの後ろを歩くと砂ボコリがヒドイ


『 オマエが前歩いたらオレが砂まみれになるねん!』



で、抜きつ抜かれつー
新7合で砂走りに突入


さらに砂ぼこりがヒドイ


靴底がめちゃ減りそう(涙
また抜きつ抜かれつー・・・

駐車場は観光客で賑わってました

砂ボコリで真っ白になった靴を脱いでー


デリちゃんのナビによると、平湯まで4時間で行けるらしいのでー
ふじあざみラインを一気に下りー
「高くてカルキ臭い」と評判の

   須走り周辺の温泉に背を向け

八ヶ岳を抜けてー
安くてイオウ臭ぷんぷんのひらゆの森へ♪



まさか富士に登ったあとココに入ろうとは・・・

そしてココのお蕎麦を食べることになろうとは・・・


でもってこのデザート(?)を食べることになるなんて・・・
人間、いつ何が起こるかわからないモンですね!
明日のバスの時間を聞きにいくと、

 『 今朝は凍結で始発から2本運休だったよ 』 って


明日はどうなることやら、何が起こるのやら・・・


『 なるようになる、寝よ!』

オヤスミナサイ Zzzzzz・・・・


10月30日 ~2日目~
なるように、雨になりました(涙
だーれも並んでませんがー

6:40の始発は運行決定♪

上高地行きのバスでも乗車率30%ほど

乗鞍行きは貸切かな?と思ったらー、後ろのほうに一人乗ってました

ほうのき平で若者を一人乗せて、計4名

着いた乗鞍のバスターミナルも人影なし


上高地みたいに賑わってる売店を期待してたんだけど、、

朝ごはん食べてないんだけど、、

自動販売機しか動いてないぞー(涙
とりあえずバス停の案何板で情報収集しよう

『 いっぱい山あるやんけ! 』

『 どれが乗鞍なんやろ?』

『 そら一番高いコレ(剣ヶ峰)やろー』

『 よかったー、90分って書いてるわ♪』



告白します

乗鞍、どんなトコなのか知りません(`o´;)ノ


なのにワタシ、ウエストポーチだけです

ナメきってます
同じバスだった若者はさっさと姿を消し


もう一人はトイレなのか、建物からでてこない



『 まぁ迷うことはないやろー』


とりあえず行ってみよー!
お花畑(と書いてある)の道を進みます

目論見どおり道は遊歩道、標識もあちこちにある♪
トイレ行ってた(と決めつけてる)男性が高速で追い越してゆきー
若者が別の道から現れーひと安心^^;
雨もほとんど止んでるしー


空も明るいしー


『富士が見えたらいいな~♪』
あの奥が頂上ですね!(たぶん)




と、高速歩きだった男性がヘタリ込んでる


まだ登りは始まってませんよー
標識いっぱい
かわいい注意書き♪
ほどよい段差の登り♪
池~♪
お天気良かったら気持いいだろうなー
絵葉書サンプルの看板、吹き飛ばされそう・・
ほっんとに多いみたいですね、クマ
遠目だったら見てみたいなぁ、クマ

そういや富士には熊もヘビもいないって書いてた

生き物が住めそうな感じじゃなかったもんな。。

5合目より下にはいるのかな
1時間もたたないうちに着いちゃいました
『 あ!富士山~!!』
『 よかったねー♪ぼんやりでも富士が見えて♪』

『 よし!富士と一緒に撮ってくれ!』

『 はい、チーズ! かっこエェわ~、登った富士!』

『 ボクらね、昨日あそこ登ったんですわ、富士山!』


と、休憩してた若者に自慢げに話しかけるとー


『 あれ、
御嶽 です』


・・・・・・・・・(・∀・?)・・・・・・・・・・


『 富士山はほら、北岳のむこうに頭だけかすかに 』



『 ・・・雪降ってきたな。 そろそろ降りよか 』

『 ・・・そやね、、じゃ、お先に失礼します』


そそくさ・・・・

『 ここから富士山があんなデカくみえるワケないわなー! 』


『 お兄さん、あきれた顔してたね~ 』


『 オレら、御嶽を富士と思って登ったって思ってるかもなー 』


・・・かもしれない



昨日のはほんとーに富士山だったんだろか?




ちょっと不安
さっきのは、ほんとに乗鞍なんだろか?
ま、えーか 
開いてた売店で薄いコーヒー飲んでー

熱々の飛騨牛コロッケ食べてー
9:50発のバスで平湯へ


明日でこのバス道も冬季閉鎖ですって

ギリギリセーフでしたね

さっき入ったばかりのような気がする「ひらゆの森」であったまり、


        さっき食べたばかりの気がするお蕎麦を食べてー

さっき食べたばかりの気がするの飛騨牛コロッケを食べ




いや、食べたよね  確か、、、


・・・・不安
剣ヶ峰巡りとなった週末、無事終了~!
 


ワタシらが登ったのは、本当の富士山じゃないのかもしれない

人間が作った富士山かもしれない


人間が登れるように改造した富士山


考えてみたらドコの山もそうなんだけど・・・



遠くから見る神々しい姿とのギャップに、複雑な思いがした山でした





 






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