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2011年 9月23-25日
 
       志
 
空 欄 行 先 剱岳 源次郎尾根
空 欄 コース 1日目 室堂BT(8:40)-雷鳥平(9:40)-別山乗越(11:09)-剱沢テント場(11:47)

2日目 テン場(4:40)-取り付き(5:43)-Ⅰ峰(9:00)-Ⅱ峰(9:45~10:50)-剱岳(11:46~12:15)-剣山荘(15:00)-テン場 

3日目 テン場(7:00)-別山乗越(7:42)-新室堂乗越-雷鳥平(8:57)-室堂BT(9:55) 
メンバー 8名




今回の合宿、参加できる者の中で「熟練者」は3名だけ


当然、同行できる「未熟者」の数は限られてくる


そこで行き先も変更、メンバーも 『有志』 となったワケでー・・




有志 ・・・ 【一緒に物事を行おうとする気持ち。また、その気持ちのある人々】



『 志のある未熟者は誰だー!』



ハーイ (・∀・)ノ




選に漏れたみなさん、ゴメンナサイ

未熟者代表、げんぢろー行かせていただきます!!




9月23日 ~1日目~
さすが三連休


でも焦りません

今日は剱沢までなんで余裕です 

前回ここに立ったのは2年前
Shigeoの夢だった剱に登った時


あの頃は剱へのルートっていうと

別山尾根と早月尾根しか知らなかった
まだメールのやりとりしかしてなかった蝶野さんから

『八ツ峰行ってきたよ』って聞いても別世界のハナシ


どんなトコなのかサッパリ???だった

どのくらいスゴイのかもわからなかった




  ・・・ぢつは今もあんましわかってない(汗
点の記は剱に登る前に読んだけど

ちょーじろーもげんじろーもへーぞーも

ワタシの頭ん中じゃただの「谷」だった


注:げんぢろーは谷じゃなく尾根です


登山道じゃないしー

地図にもガイドブックにものってないしー

クサリもハシゴも標識もない(だろう)しーー

そんなトコ行く気さらさら無かったしーーー
別山尾根でじゅーぶん怖かったし
なぜそんなトコ行くのに手を挙げたのか、というとー

昨年、岳連の講師として剱へ向かったmayumiさん

悪天候のため予定していた八峰は中止、源次郎尾根を登った

その時のmayumiさんの報告書には

『 結局 一度も岩に触れることなく 終わった 』 と、書かれていた



へー、源次郎尾根って二足歩行で行けるんやー♪     

             楽勝ちゃうのん!るるるるるん♪ と思ってる顔⇒



もちろんそれが


勝手な思い込み
だった


とわかるのは翌日のこと・・・
るるるるるーん♪でテントを張る
剱が雲ん中でもるるるるるーん♪
ワインをラッパ飲みでるるるるるーん♪
思いがけず降りだした雪にもるるるるるーん♪




    ・・・・ちゃうちゃう!


剱もうっすら白いぞ

あした岩が凍ってたらどーしよう!!
ちょっとー、やり過ぎちゃう?チョリオさんー



『 ・・・すんまへん!』





てな空模様なんでー、ツェルトの張り方練習は中止

こんなの貰いましたー

ラジオ聞きながら数字書いたりー○塗りつぶしたりー線ひいたりー

もったいないので白紙で持って帰ろう♪ (^^;)☆\( ̄ ̄*)バシッ


アタマをちょびっと使ったらお腹ペコペコになりました

夕食はもちろん肉~

子持ちコンニャクも美味しいよ♪ るるるるるーん♪

雪は積もったけど風はない

思ったほど寒くもない

 暑がりで寒がりのShigeoは足裏ホッカイロだけど、、


明日は晴れますように(涙

きょうは女子?テントなのでShigeoの寝顔はありません

蝶野さんの寝顔撮ろうかなと思ったけど、あとが怖いのでヤメとこ。。。

おやすみなさい~~  Zzzzzz・・・・




9月24日 ~2日目~


4時半、もう前剱にはヘッデンの明かりがポツポツと
いや、既にタテバイに取り付いてる明かりもありる


こちらも登山開始~!

が、最初はずんどこずんどこ・・・ 標高にして500mほど降るのだ(涙
黒い山肌は雪と霜で凍えてる・・・
初めての剱沢大雪渓

一年で最も小ぶりになってる時期だけどー


これにて日本三大雪渓、コンプリート♪
ヤラシイだろうと覚悟していた降りだけどー
昨日の雪が滑り止めになって、さっくさく歩ける♪



   ブリちゃん、グッジョブ!
へーぞーたん出合に着いたら

朝陽が稜線を染めはじめた



げんぢろー取付には先客が二名

その先、第一の難所の岩にも数名

てこずってるようでー、、動かない

ココで待ちます
待ってる間に延びてくる朝陽
さぁ、始まりますっ
さっき、数名が時間くってた場所

mayumiさん曰く 『 ココが最後の難関や 』


 ・・へ?最後? 開始10分ですけどー、、、


『 源次郎で難しいのはココだけや!』

         注:あくまで蝶野さんの意見

岩は濡れてズルズル、残置ロープはゴムみたいに延びる

もちろんミズさん、オサムちゃんはすんなり登ってゆきー、

三番手やっちゃんも少々てこずったものの、自力で乗り越えー

      ・・・続くワタシ

オサムちゃんのスリング引っ張りーの、mayumiさんに押し上げてもらいーの、、、


で、なんとか乗りきったら次はコレ
縦横比がおかしい?なワケじゃないのです
「最初はヤブ漕ぎの連続」と聞いてたけどー


こーいうのをヤブ漕ぎって言うんだろか?



ま、枝を掴んではいずり上がれるのはありがたいです

1時間でヘロヘロ・・・
ほぼ直登ですよ

でもまだこれから!

ヤブ漕ぎが続きます

というより木登り   いや、やっぱ岩登り、、


またmayumiさんにカカト押してもらいーの、お尻持ち上げてもらいーの・・・

←第二の難所でした ワタシには
先頭の熟練二人はガシガシ進みます

やっちゃんもそれに続きます



ワタシは手元に必死

ふと目線を上げるとだーれもいない、、、


『 やっちゃーん、どこ行ったんーー!?』
な状態なので、いつも後ろは渋滞(涙


『 慌てんでええ!落ち着いて登り!』 と背後からゲキ飛ばされながら

ハイマツや笹で覆われて高度感は少ないけど
切り立ってるんです・・・これが

 あーーしんど、、

        やっとテン場の高さまで登り返したくらいかな


日陰は雪が残ってて、岩や草を握る手が凍える・・

最初は皮グローブしてたけど、やっぱり岩は素手でないと不安
その岩は冷たさに加え、ザラザラ

というか

ギザギザ

というか

チクチク

というかー



指先が痛いーーー
こんなやらしいトラバースの途中が崩れており

ちょっと足滑らせてmayumiさんを驚かせてあげました

根っこ握ってたので助かった・・・


ハイマツ様、ありがとう!

針ノ木の時といい、あなたに救われたのは2度目です

命の恩人のハイマツ様・・・

 こんどこそ二度とジャマな木扱いしません(`o´;)ノ

次は笹原

でも絶壁



笹を束にして握ります


もう手がボロボロ・・・
登りはまだマシ

トラバースがめちゃめちゃ怖い・・・

手がかりも足元も狭い溝、しかもところどころ崩れてる(涙


『 Chikaさん、ココ思いっきり脚伸ばして。右手は下の草握ってくださいー 』

崩れた箇所で待ってて、指示してくれるやっちゃん


なに?脚をのばして手を下ぁ?

そんなツイスターゲームみたいなこと、体の硬いワタシにムリムリ~!

で、迷わず手を伸ばしてやっちゃんに引っ張ってもらいましたー^^;



で、後ろの蝶野さんにも手を伸ばそうとしたらー

なんということでしょう!指先を岩に食い込ませてます!!

 ・・・いえ、ワタシには見えなかった小さな手がかりに指をかけー

つま先を岩にブチ込み、、いえ、細い溝にかけて越えてきました!

ワタシよりずーっと小柄でリーチも短いのに、、 しかも股関節いわせてるのに!

コレが「熟練」の技なんだ・・・

ココでこんなに怖いんなら、あっちのギザギザ(八ツ峰)はどんだけ恐ろしいのか
先導してくれるお二人さん

『 ここ、後ろついてこれるかなー』

とか話しながら登ってくのはヤメて頂きたい

登る前から涙目になりますから・・・( p_q)
ここを登ったらー
Ⅰ峰に立つ!
剱が射程距離に入りました~

うほほーっ タテバイの手前、大行列になってますよーーー

続くⅡ峰は、コルまでずっこーんと下って登り返さんといけません

   その前にエネルギー補給しときましょう

せっかく登ったのに降りるのもイヤですがー


目の前の壁もイヤ


ドコを登らされるんだろう・・・( p_q)
雪で滑る道を下る
氷がついてツルツル滑る岩を下る( p_q)
下ったら登る
ひたすら登る( p_q)
長次郎雪渓の上にテントが見えます

アレが熊の岩ってトコらしーです
台形状のⅡ峰の上にでました


突端で懸垂準備してるパーティーが見えます
その3人パーティーが降りるのを待ちー
オサムちゃんとミズさんがロープをセット

30m以上あるのでロープは2本必要です


1本しかない場合は、5mほどクライムダウンすれば

下にも支点あります

が、そこまで降りるのが怖そうですヨ
『 なかなか高度感あるの~』

続いてやっちゃん、そしてワタシ

懸垂はワタシの大好物です♪♪

るるるるるーん♪

『 はい、次どうぞーー』





この高度感、なかなかのもんでしょ?

降りてるShigeoをー
写すチョリオさんの手

全員無事におりたら、Ⅱ峰を後ろに剱てっぺんを目指してひたすら登る

『 ここから先は一般道といっしょや!』 とおっしゃる蝶野さん


そうですか

蝶野さんからしたらコレが・・・


『 Chikaさん、コレって一般道やと思いますー?』




 ノンノン、やっちゃん

       ワタシの知ってる一般道ってね、道があるの!道が!

なんて言ってるうちに
頭上に登山者の群れが現れー
剱てっぺん無事登頂♪


Ⅱ峰を見下ろす岩場にこんな看板が、、


そう、キケンです!



『 岩に触れることなく終わった 』 なんて

誰かさんの言葉を信じちゃいけません(涙

剱、二度目も絶景が拝めました

相性がイイのかな♪

だったら次は八ツ峰越えて来よう♪
  来世に

ひとしきり喜びをかみしめ、頂上の眺めを堪能したらー


・・・渋滞の別山尾根へ突入します





チョリオさん曰く 『 源次郎よりヤッテル感のあるショット』 が撮れる道

だって 『点の記』 の頃は登れなかったルートです

クサリやハシゴがなかったら、、、無理!


思いっきり岩から体離さないと足元が見えない、ヨコバイの1歩目

蝶野さんが前にまわりこんで指示してくれます
「ヤッテル感」 満載
でも大好きなクサリ&ハシゴがあるのでるるるるるーん♪
片手クサリの証拠写真

でもたまにはクサリ使わず頑張ってるんです!( ̄‥ ̄)=3 な証拠写真


        ・・・ただし登りに限ります

                                       降りはイヤよ( p_q)
真横には、登ってきたげんぢろー♪
そして飛び交う県警ヘリ

誰もお世話になりませんように・・・・

ヘロヘロでたどり着いた剣山荘

『 頑張ったご褒美、、、イイですか!?』

『 まぁココまで来たらえぇやろ 』


お許しを頂き、いそいそとチューハイを求める証拠写真




剱を眺めながら

テントまでてくてく・・・

スーパーで見つけた「とんこつおでん」なるモノを試してみた

イケルけど、下界じゃ食べないだろな・・・^^;

ヘロヘロでー、おなか一杯になってー、、

女子テントに潜り込んで、オヤスミナサイ  Zzzzzz・・・・・・


9月25日 ~3日目~

朝陽を浴びる剱

登る前より登ったあとのほうが、山は美しくカッコ良く見える不思議

何百回見ても飽きないだろーな・・
別山乗越からは大日方面へ足を延ばしー
雄大な景色を眼下に
新室堂乗越から降ります

称名川の木道でこの方とバッタリしちゃいました♪

これでワタシも 「今日から山ガール」 ですネ♪
最後の登り・・・


なんでこんな上にバス停作ったんだ?

どーせなら雷鳥沢まで通してくれたらいいのに・・

いっそ雷鳥沢を埋め立てるとかー

別山にトンネル掘るとかー


と、毎度思いながらの室堂到着~

ターミナルで買った地ビールはフルーティーすぎてビール感ゼロ

温泉のあとにお口直しします

帰りのSAで三姉妹記念写真とってー

有志合宿、無事終了~~♪
 

mayumiさーん、岩に触れることなかったってウソですやんー!!    

  ワタシ、岩掴みまくって指先ボロボロなんすけど(涙


『 ロープ出したん懸垂だけやないか。あんなん岩に触れるって言わんのや!』


・・・熟練者の見解によると、そーいうコトらしいです



 

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