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2011年 8月13-15日
 
       やればできるジャン
 
空 欄 行 先 西~奥穂縦走
空 欄 コース 1日目 帝国ホテル前(6:50)-西穂山荘(9:50)

2日目 山荘(4:20)-独標(5:30)-西穂高岳(6:45)-天狗岳(9:00)-ジャンダルム(11:10)-奥穂高岳(12:50)-穂高岳山荘

3日目 山荘(5:20)-涸沢小屋(6:30)-本谷橋(7:50)-横尾(9:00~9:15)-徳澤(9:50~?)-上高地BT
メンバー 9名





2011年 KoDaC夏合宿


前穂北尾根チームとジャンチーム、二手に分かれて奥穂高へ!


今回、ジャンチームのリーダーはShigeoですと・・・

修行させようという親心なのでしょうが、蝶野さん、怖いもの知らずな指名しはります(-”-;)


軽いノリで盛り上げる、っちゅう面では適任です

がー、装備の分担とかコースタイム計算とか計画表etc、ヤツに任せたら

『 てきとーに行こうぜ!』 で始まり 『 一人足らん?気にすんな!』 で終わりそう・・・


まぁその辺のチマチマしたことは美人秘書に任せるとしてー

あ、誰かわかります?美人秘書!  ワタシですよ、ワ・タ・シ (゚∇^*)v


その美人秘書でも補えないのが、『知識』 と 『経験』

でもそこはちゃーんと蝶野さんも一徹さんもわかってはります

頼りになる超ベテランのミズさんをサブリーダーで入れてくれました♪






8月13日 ~1日目~
 

・・・それでも不安です

めちゃめちゃめちゃめちゃ不安です







道迷いとか体力とかー、、、そんな心配とちゃうんです

   
その面で一番心配なんはワタシやし




『 何や!モックン、このパッキングは!全部中身出してみろ!』

『 Tシャツが3枚!? 2枚置いていきなさい!』

『 いちいち袋から出さんとわからんような詰め方すな!』

『 フリースも1枚でいいし!』


   ・・・出発前からコレです( p_q)
岩練習では何度も顔合わせててもー

初めて一緒に歩くメンバーもいます

それもテント泊で、、それもジャンを、、9名で!



不安です・・・


初めて前に立った上高地帝国ホテル

せっかくなので周りをぐるーっと見学しました


  ・・ウソ


正面左手から回りこめば、すぐ遊歩道に出られます^^;

山道より遊歩道のほうがややこしいぞ、上高地!

『 あとはココまっすぐいったら登山口や~』

『 へぇー、GPSって便利やなぁ 』

上級指導員のミズさんに、武器の自慢をするShigeo



        横の怪しいヤツは・・・ 無視してください

『 おまえ、明日それつけてジャン歩いたら破門やぞ!!』

人参タイマーぶらさげてるだけでも相当怪しいんですけど・・・

無事、登山口に到着~

門のある登山口なんて初めてです!


きょうは西穂山荘までなのでのんびり


『 地図の水場ってこのへんですよねー』

『 ボクの地図やともっと上やけどなぁ』

『 ミズさん、それ何年前のですか?』

『 学生時代のやけど?』 ・・・なるほど、30年モノですね

恐るべし、お盆の西穂テン場

10時前なのにこの賑わいです



少人数ならこのまま先に進むのですがー

4張りもあるビバーク地なんてありません・・・

お昼にもまだ早いしなぁー

『 とりあえずソフトクリームや!』  
『 ぷっはぁぁーー 美味い!』


お盆も仕事のご主人を残し、やっちゃん独身満喫中

『 エェんです、あの人は。 捻挫したワタシを置いて春合宿行ったし!』

これでめでたく 「おあいこ」 ですね^^;
てきとーにお昼をすませー
明日の予定を再確認したらー
ヒマです
独標か丸山まで散歩行きたい人ー! ・・・ゼロ^^;
 

 自動販売機からビールがゴロンと出てくる、天国のテン場

 ええ気持ちになってー、、お昼寝したいけどテント内は灼熱地獄  

 外も日陰はありません

     『 ヒデさん、えーとこ座ってますね♪』 と、軒下のお隣におじゃましてー
Shigeoに 『 夕飯作れ!』 とたたき起こされるまで、通行のジャマしながら大の字になって熟睡してました。ワタシ・・・ 


またてきとーに夕飯すませー

明日は気合の4時スタート!


何時だかわかんないけど、えぇ気分でまた、オヤスミナサイ    Zzzzzz・・・・
 



8月14日 ~2日目~
 

3時、周りに気を使いながらの朝食


ま、けっこう周りも早起きでヨカッタ


4時前にはほぼ全員がテラスに集結

えーと、まだ来てないのはー・・・


やっぱり(-”-;)
モックンはベテランのミズさんと同じテントにしたのですがー


『 テントにいろいろぶちまけるし、いやぁ、、大変やわ。。 』

と言うミズさんに遅れること数分、ようやく現れた問題児


『 あれ?ハーネスは?』

『 あ・・ ザ・・・ ザックの底に・・・』

『 着けていくぞって昨日ゆーたやろ!!』
         
今日中に奥穂へたどり着けますように(-”-;)
ともあれ出発・・


月を残して夜が明けてー

1回目の休憩です


『 モックン、あと何分で休憩終わりや?』

『 え・・あ・・あと2分です 』

人参タイマーは問題児の首にかけてあります

人参君の役目は単に時間を計るだけじゃありません

いつも準備の遅い問題児に、時間を自覚させるのだ!


先頭はミズさん

最後尾はShigeo

勝手に進む傾向のある問題児はー

Shigeoの前を行かせます
笠に朝陽♪

独標からご来光を拝んだ人が続々と降りてきます


第一関門・独標にとうちゃく


『 北アは2回しか来たこと無いんです~』 というスパイダーウーマン

その2回というのが 北鎌 畳岩

3回目にして初めての一般道ですと・・・


記念の写真撮りましょね(笑

ミズさんはこのコース、冬しか歩いたことないというし・・・

もちろん初めての者が大多数

9名もいれば山歴も多彩です






さて、先は長いしちゃっちゃと先へ進みましょう


独標からの下り、やっぱりコワイ

お股がスーーっとします

ここで怖いって思ってしまうワタシは、やっぱりこの先に進んじゃいけないのでしょう・・・(涙


降りてしまえばどーってことないんですがー

降り始めの一歩がね、、 怖いんです(涙
次々と大小のピークが現れるので、登りのしんどさは感じない


けど、独標の下りで感じた怖さが後を引いてるワタシ

脚がぎこちない

余裕がない


こんなんで大丈夫やろか・・・・


一応、前後にチーム分けしてるけど、何せ大所帯

すれ違いや危険箇所の通過では時間がかかる

予想以上に独標の先も人が多い


自分の心配とチームの心配でブルーになりながら歩いていたらー、、

岩場に似合わぬ愛らしいヒヨヒヨという声が



おお!春合宿の時はグエーグエーッとやかましかったライチョウ

きっちり子孫繁栄してました♪
そして西穂とうちゃく~
ヤリくっきり~
ずーーっと先のゴールまで、どんだけアップダウンあるねんー!! 遠すぎるぞー!!


でもココへきてようやく、脚も気分もほぐれてきたっ!!(`o´)ノウッシャァ!

前後を気にする余裕もでてきました
去年歩いたときはしょっちゅう落石の音が響いてたけど

今日は聞こえない


季節がちょっと遅いと、岩も安定するのかな
みんなクサリ使わず降りてるのに、片手クサリなワタシ

あるモノは使わんともったいない!という主義です^^;



『 後ろ渋滞してるぞ!無理せんとクサリ使え!』

Shigeoが問題児に怒鳴りますがー

意地でもクサリに頼らない・・・ 遅い・・・

練習は本ちゃんじゃなく、蓬莱峡でしましょう!
                    
       ワタシもね


 自分に余裕(クサリ使いの余裕)出てきたら、皆を見てるほうが怖くなってきた


            ↓特に最後尾のこの二人

はい、次はおどろおどろしい間ノ岳~



前は見た目でビビりましたが

登りはどうってコト無いんです^^


手前ピークから降りるこの辺のほうが数十倍ヤラシイ・・・
てコトで、あっさり間ノ岳~


ここも人多いです


狭いのでスルーして進みましょう

この先、天狗のコルまでは初めて歩くのだー
ココまで隊列の真ん中を務めてた美人秘書


ここからは撮影担当としてしばらく最後尾を行きます



やっぱりShigeoは後姿がいい(笑


間天のコルまでズンドコ下る



また意地でもクサリに頼らない問題児・・・

『 固まってんとさっさとクサリ持てー!』

・・・ワタシ? ある物は使います^^;
いやんなるくらい降ります
逆層スラブ!


『 クサリのとこは人がいっぱい歩くから滑りやすくなってるよ。

              ちょっと横のほうが手がかりいっぱいあるよ 』


事前にツトム博士にレクチャーしてもらったとおりです


クサリ使わなくてもよゆーです




ワタシ?

使わんともったいないしぃー(汗
天狗のてっぺん

初登頂なのでツーショット♪
逆層は下りのほうがヤラシイ


いえ、逆層に限らず下りは嫌い( p_q)
前穂の奥に北尾根が見えてきました


北尾根チームは今頃どのへんかなー

ひいちゃん、頑張れ~!
天狗のコルまで、クサリ2連荘の長~い下りです

次々と下りはじめるとー


『 一人づつ降りろー!』

下から知らないおじさんが怒鳴ってきた(涙


『 クサリに何人もぶら下がっちゃ危険だろー!』


あの、だーれもクサリ使ってないんですけどー、、

             
ワタシ以外は

そのおじさん、なんと畳岩尾根ノ頭へ直登しはじめました

  スゴイ人だー!!

        と思ったら


  『 おとーさん、ソッチ違うわよ!』


奥さんに注意され、ぶつぶつ言いながら正規一般ルートへ戻って行かれた・・・


   ま、いい人なんでしょう^^;
天狗のコルで大休止にします

ここで時間切れになったら岳沢へエスケープ予定でしたがー、まだ9時半♪

北尾根チームに無線連絡入れましょう

『 こちらジャンチーム、天狗のコルに着きました、どーぞー』


ザザザー・・ ガガッ ザザザー・・

『 ・・・ちら北尾根チーム、前穂登頂してこれから奥穂にむかいます 』


おおおおー! 

やったね、ひいちゃん!おめでとう!!


この日のために、毎週のように岩練習を続けてたひいちゃん、会の最年長!

出発前はすごく緊張して不安がってたけど・・・ 努力がむくわれたー♪

    ひいちゃんも皆も、めちゃ喜んでるはず!

こっちも頑張らにゃ~!


が、

コルから先は登りの連続・・・

すぐにヘロヘロでー

大休止から30分でまた休憩



まぁ今からじゃどう急いでも、

北尾根チームと奥穂で合流は無理


のんびり行きましょう

陽が高くなってきて、暑さと疲れで頭ボーっとします

流れ作業のように、出てくる岩をただただ登る・・・ 


         だーめだーめ!一歩一歩丁寧に登らないとー!!

  と、自分に言い聞かせて進む・・・


急にたちこめ始めたガスの向こうに出たのはー
ジャジャジャ
の、ジャ~ンダルム!
『 モックン、ジャジャジャジャーン!って無線連絡入れなさーい 』


『 えーと、あー、、こちら、ジャ・・ジャンに着きました、どーぞ』


フツーにしゃべってどーする!シャレのわからん頑固な問題児め!

返事がないので電波が悪いのか、もうザイテンを下ってるのか・・・



さぁ、この先は危険箇所のオンパレード

まずはロバの耳ー(`o´)ノ
登ったら降るのだー(`o´)ノ
問題児がちょい遅れ気味・・

あと少しですが、ココで休憩しましょう


すぐ前に馬の背




と、奥穂にかかった雲が流れはじめー・・




『 ・・・っくーーーー!』



『 なんか聞こえません?』

『 mayumiさんの声みたいな・・・』

まさかぁ~~(笑


『 こだっくーーーー!』


ええ!!?? あの 野太い 声はまさしく・・・
北尾根チームだ!


待ってくれてたんだー!!!




『 よしっ、こっちも返事するぞ!』


せーのっ


『 こだっくーーー!』


・・・だーめだーめ!小さい!!

周りの白い目なんて気にせず、さーもう一回!




『 こぉだぁっくぅぅううーー!!!』








奥穂から望遠撮影の我がチーム
どんだけ長いこと待ってくれてたんだろ・・・
寒くてたまんないだろうに

『 しかし、、、ジャンから無線通じんでもmayumiさんの声は届くねんなぁ(笑 』
馬の背を越えたら、もう肉眼ではっきりみんなの姿が見える


mayumiさんが手を振ってる

ひいちゃんがこっちを撮ってる

ツトム博士が笑ってる

オサムちゃん、腕組みして寒そう

ナベさん、あいかわらず仁王さんみたいにデンっと座って・・・


あかん・・・ウルウルしてきた・・
足元がぼやけて危ない


涙と一緒に、、、 笑いもこみあげてくる^^;

おまたせしましたー!

ジャンチーム9名、一人も欠けずに ココまでたどり着けましたよ!

もう、、顔も涙腺も鼻腔も緊張も、一気にゆるゆるのズルズルです


『 頑張ったねー!』 『 おめでとー!』 『 しんどかったー!』 『 お疲れさんー!』 『 怖かったー!』 『 どこが怖いねんー!』 


『 とりあえず写真撮ろ!』



そしてまた

『 頑張ったねー!』 『 おめでとー!』 『 しんどかったー!』 『 お疲れさんー!』 『 怖かったー!』 『 どこが怖いねんー!』 ・・・^^;

何十年ぶりで再会したかのよう(笑


ひとしきりワイワイやったあと、それぞれの幕営地へむかいます

北尾根チームは涸沢へ

我がチームは穂高岳山荘までなのでのんびり~



奥穂で緊張がとけてしまったせいか

 これがけっこう長かった・・・

一足先に着いてカレー食べてる北尾根チーム

ひいちゃんから一口頂戴して~・・^^;


さぁ、本日ラストの難関

狭い奥穂でテン場の確保!

見た限り、すでに満杯です・・


で、ヘリポート許可いただきました♪


夕方には山荘の前やトイレの前までテントびっしり

翌日奥穂に登り返して前穂へ縦走する予定でココに泊まったワケですがー




体調を崩した者が出たので、涸沢へ下山することに決定

前穂はまたいつでも行ける!


とにかく今日のルートを全員無事に歩けたってことで満点です


6時半

『 寝顔撮らんとってくださいよー!』

昨日はワタシより先に寝入らないよう頑張ってたやっちゃんでしたがー


ジャン越えで疲れたのか、スキが出ましたね!

『 えー!撮ったんですか!スッピンを!?』


しゃーない

お化粧してあげましょう^^v
ついでにShigeoくんも~
10時過ぎ

目が覚めて外に出たら・・

今頃下山してくる人がいましたよ

写真じゃブレて明かりが2つだけど、単独です


よほどのツワモノかバカモノか・・・


無事、小屋に入るまで30分、見入ってしまいました



8月15日 ~3日目~
 

みんなのジャン登頂を祝うようなアサー!
のんびり6時の出発予定でしたがー


みんな早起きなので、5:20スタートしちゃいましょう

正面から朝陽を浴びるザイテンの下り

スタート時はみんな厚着でしたが、すぐに1枚脱ぎ休憩ー


       北尾根丸見えです   怖いです   もう結構です^^;


ここザイテンもキケンな道

つい先日も悲しい事故があったばかり・・・

慎重に下りましょうね

涸沢小屋ではもちろんソフトクリーム休憩の指示を出すShigeoリーダー

残念ながらジョッキパフェは取り扱い時間外でした
涸沢テントはこの日も満開です


北尾根チームはもう出発したかな~?

電源切ってるのか、ゆうべから無線がつながらない

本谷橋で水遊び休憩

  足首がカクカクするオーさんに、アスリートなやっちゃんがテーピング  頼りになります・・
横尾でジュース買ってると、

『 おはよー 』 と北尾根チームがやってきた!

あちらものんびりスタートだったようでー


昨日の今日なので、再再会の感動は薄い(笑
北尾根チームの先頭・ナベさんは時速5キロ超ペース

後をおっかけ、へろへろりんになりました(涙


『 徳澤でカレーとソフトクリーム休憩や! 』 

Shigeoリーダーの指示にみんな素直に従います~


こっから先も高速歩きは続きます・・ ごぼう抜きです

山道より遊歩道のほうがシンドイぞ、上高地!


河童橋でビール休憩してる北尾根チームと再再再会しましたがー、、

恥ずかしながらワタクシ、ビール頂く元気が残ってませんでした( p_q)



 ひらゆで汗流して、やっと元気回復・・・

   店員の愛想は最低だけど、お味とお値段はよろしいお蕎麦やさんで祝杯♪

こちら、飛騨牛朴葉味噌焼き定食でございます

超豪華でございます 
お値段も


注文したのは問題児

みんなツルツルっとお蕎麦食べ終えても、お肉焼き焼き、ご飯おかわりー

山でも蕎麦屋でも ・・・時間かかりすぎやっちゅうねん!


これからは蕎麦屋でも人参タイマーぶらさげさせよう(-”-;)

東海北陸道以外はたいした渋滞もなく、無事その日のうちに帰阪

お疲れ様でした♪


西穂高から奥穂高

あいだの美味しいトコ取りはしてるし、会の合宿じゃなかったら行くことなかっただろな

それも未経験者ゾロゾロでなんて・・・

出発前から心配で心配でしかたなかった

自分のことは棚にあげ、誰か脚滑らせたらー とか、石落としたらー とか・・・・


ま、歩いてる間は自分のコトで一杯一杯だったけど^^;


そのぶん、余計に完登の喜びが大きかった!


為せば成る 為さねば成らぬ 何事も

成らぬは人の 為さぬなりけり~(`o´)ノ!!




   
 
 

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