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2011年 8月6-7日
 
       雷神激昂
 
空 欄 行 先 白根南稜 (笹山・大籠岳・広河内岳)
空 欄 コース 1日目 奈良田(5:40)-水場(8:12)-2256(10:15)-笹山南峰(11:55~12:35)-北峰(12:41)-白河内岳(14:10)-幕営地

2日目 幕営地(5:00)-大籠岳(5:33)-広河内岳(6:58)-下降点(7:23~7:37)-大門沢小屋(9:40~10:07)
    -第一発電所(12:20~12:35)-奈良田温泉(13:18)
メンバー S&C





1泊で行けるだろうか


地図にコースタイムの記載はない


ネット検索するも、みんなバラバラ・・・

このコースを日帰り!なんて超人もいれば、笹山往復で一泊の人も多い



『 時間切れになったら月曜休んだらえーやんけ!』


ノーテンキなShigeoの一言に 『 そーやんね♪』 とのっかって、ついでに金曜は早退しちゃって~


いざ、出発~~





奈良田への道は遠い

大阪から奈良・三重・愛知・静岡をまたいで山梨・・

戸台からバス乗り継iぐんなら楽だけど、スタートが遅くなるしー



昨年のレポによると、奈良田手前で通行規制があったらしい

調べてみると、今年も夜間(22:00~6:00)は通行止め!

      山梨県 道路交通規制情報



8月6日 ~1日目~
 
無事、通行規制突破~

連休じゃないのでバス停横の駐車場も余裕あります


ゆーっくり寝てー、、、


ゆっくり寝すぎました^^;


すっかり明るくなった5時40分、スタート!

ダム湖にかかる吊橋を渡りー

発電所の敷地内(っぽい)とこを通ります
まだ地図に記載されてない新しい道です


ネット情報はありがたいですねー

真偽を見極めるのがムツカシイですが^^;



ってことで帰ってからも一回ネットで調べると、

2011年版の「山と高原地図」には記載されている、らしいです

 こんな感じに整備された道

            上にある発電所施設↓までは、ね


この先、踏み跡しかなくなります

急登です



施設のフェンスに捕まりながらよじ登ります・・・


 『 あー、しんど!』

   キッチンタイマー・人参君のお許し前にヘタレ休憩 


眺望もお花も、風も無い

笹山まで標高差1900m

ただただ、続く急登・・・

水場の標識

『トラバース気味に往復20分程度』 とありますが

 その下に 35分 って書き加えてありました^^;


水はたっぷり(一人4.5L)担いできたので、スルーします
3時間経過

・・・ まだ900mも登ってません( p_q)


さっきまで木漏れ日ギラギラだったのに

      開けた場所にきたら・・曇がもくもく押し寄せてきましたー



黙々・・

          やっと標高2256   まだあと500m近くも残ってますー( p_q)


傾斜が緩んできた!

          ・・・ら、 雨が降り出しました(涙

緩やかな登りになったのでー
アメニモマケズ、お花を撮る余裕もでてきました

イチヤクソウ、いっぱい咲いてます~
でもココまでの疲労の蓄積は相当で・・

人参君の指令は無視しっぱなし

『 ちょっと休憩しよかー 』

『 さんせーい!』


・・・15分後・・・

『 ちょっと水のみたいー 』

『 んじゃ5分だけ休憩しよか 』

『 さんせーい!』



で、最後の休憩から30分後

あれ?人の声がするー? と思ったら・・
笹山(黒河内岳)南峰とうちゃくー♪
このお二人も百高山を目指しるんですって!

広河原から入って小太郎山を踏み、三峰岳から新蛇抜山を往復し、

昨日は農鳥で泊まって今日下山、というツワモノさん達

おにぎり食べながら、いっぱい情報交換しました

『 新蛇抜の頂上はわかりにくいので、ケルンをふたつ積んでおきましたよ 』

ありがとうございます~♪

そのケルンが崩れる前に行けるかどうかわかりませんが・・・^^;
お二人が去ったあとも、お尻に根がはえたShigeoさん


『 ココまで来たらあとは楽勝や!のんびりしよーぜ!』
でも雨がひどくなってきたので、しかたなく出発

樹林帯をいったん下ってー ちょろっと登ってー
ヤボウの笹山北峰頂戴しました♪

笹山からの眺望はすばらしい! とネットで皆さん書いておられますがー

まっちろりん

・・・先を急ぎましょう


       稜線とかけて、フォークボールととく

            そのこころは

       真っ直ぐと思わせといて落ちる

                 ・・・直球すぎましたネ^^;


『 1時間たったよ、休憩していいよー 』 と、人参君休憩

『 今日中に下降点まで行くぞ!』 ってはりきってましたが、雨脚はだんだん強く・・・

白河内越えたあたりから、遠くでゴロゴロ鳴り始めました


・・・やばいです



標高2800オーバーの稜線です


隠れる場所がありません!

『 笹山まで戻る?あっちのほうが低いしー』

『 いや、どっか隠れるとこあるやろー』


   ずんずん進むShigeo

カミナリ様もずんずん近づいてきますー



『 怖いってー!あのへんの岩影に隠れよ!』

『 お前は岳読んでへんのか?三歩がゆーてたやろ、  

            カミナリは岩の割れ目を走るんやぞ!』


     ・・・(-”-;)


ピカっと光ってからゴロゴロ言うまで、2秒切りました

いや、もうゴロゴロなんてなまやさしーもんじゃありません

バシーーーン! っていうか ガゴーーーン! っていうか・・ 

山が割れるんちゃうかと思うような音

岩陰がダメなら、このだだっぴろい稜線のどっかにテント張るしかありません

ちょっとでも低い場所を探しながらウロウロウロ

ズブ濡れです

『 なぁ、テントに雷落ちたらどーなるん?』

『 さぁなぁ、、たぶんポールを伝うんちゃうか?』

『 んじゃテントの真ん中に座ってたら大丈夫ちゃう?』 
 

注:大間違いですよー

 テントに落雷したら、燃えて危険だそうです

 テントは雷が標的にしやすい構造をしてるそうで・・・ テント内にいるより外にいるほうが安全とか・・・

  こんな事例あんな事例もあります

でもこんな雷バッキンバッキンな中で、テントポールを出すのがコワイ・・・

しばらく二人で土砂降りの中、寒さと怖さに震えながらしゃがんでいましたがー

どんどん雨がひどくなります

『 もうここで張ってまお!』

・・・そう言ってワタシにテントポールを寄こしやがるShigeo


そうなんです

そーいう奴なんです!!

大急ぎでテント張って転がり込みます

もう閃光と雷鳴が同時です

祈るしかありません

雨はまさにバケツひっくり返したようで、テントの中が見る見るうちに水びたし

二人して雑巾で拭いてコッフェルに絞ります

その水を捨てようとテントの入り口あけようとしたらー

『 アホ!ゴロゴロゆーてる時にあけるな!』
・・・・・あのねぇ

ゴロゴロ聞こえる時はもう落ちた後なんですよ、Shigeoさん


だいたいテントの入り口から雷様が入ってくるなんて

想像したら笑えますε=( ̄m ̄〃)




『 生きて帰れるかな・・ 』

Shigeoが真剣につぶやく

怒り狂うShigeoとか泣くShigeoは見たことありますがー

怖くて怯えてるShigeoを初めて見ました^^;
 
1時間以上、浸水と戦ってたでしょうか

閃光と雷鳴の間隔が3秒になって、一息ついてー

時計みたら4時でした


『 ・・・メシにしよかー』

軽量化のためにお鍋もシュラフも食料も削ってきましたが

  『 ツェルトじゃなくテントにしてよかったねー 』


ま、表面からもシール部からも浸水してドボドボになりましたが・・・

『 もう次はゴアのテント買わんぞ!』

 ちょっと明るくなってきたので、テントの外を覗いてみましょう

          ・・・まっちろです   でもコゴメグサがいっぱいだ♪

                                 あ、スパッツ脱ぎっぱなし・・↓


雷鳴は続いてますが、、もうバッシーーーン!ではなくフツーのゴロゴロです


5時、ゴロゴロを子守唄にオヤスミナサイ Zzzzzz・・・・
 



8月7日 ~2日目~
 

深夜までゴロゴロは続きました


それに、寒かったー・・・



熱いコーヒーとホットドッグで体の中から暖めます
雨はあがったけど、まだガスってます・・
でも薄いガスは風に動きー


  たまに切れ間がでます♪

今日は景色が見たいなぁ・・・
『 太陽が昇ったらガスも晴れるぞ!』


  うん、ワタシもそう思う!!
と、振り返ってみたら・・・
塩見が出てるーー!!!
5時過ぎ

深い雲海の底から、太陽が昇り始めたようです

そのまま右へ視線をずらすとー
うっすら ふじ!

ガスがどんどん薄くなります


行く手に農鳥&北岳

八つを挟んで鳳凰三山も~
富士も徐々にくっきりしてきてー
今回二座目のヤボウ頂きました♪
塩見を振り返りながら


『 生きててヨカッタのぉー 』


 はい、ほんまに^^
でも昨日あそこで雷にあわなければ

雨雲の中をズンズン歩いてー

今日のこの景色は見れなかったでしょう



雨降って地固まる ・・じゃなくてー

雷鳴って富士現る、 です♪
南アルプスど真ん中


  そこらじゅうにタカネツメクサ   ちょっぴりタカネビランジ♪
デカくて


広くて


深い



南アルプス最高ーー!!


もう一座めざして、最後の登りです

だんだん、青空も広がってきました
タカネバラと~
ヒメシャジン~
あれがヤボウの~

広河内岳!  青空のもとで立てました♪
富士はずーっとこっちを覗き見してます

その奥に踏み残した荒川前岳も見えてますよ^^;
『 あれが蝙蝠かー、、

       遠いのー!』


 うん、でもいつか行こうね!

下降点に向かってー
ここまで来れば岩ゴロも名残惜しい^^;
アッチもまた歩きたいなー
下降点には若者がたむろしてます
降りるのが
もったいない・・・
いましばらく

この稜線で朝陽を浴びていましょう

さて、

   夢見心地な稜線から一転

         大門沢の下りに突入します



はじめのうちはお花が癒してくれる道ですがー



ワタシ的に “超” がつく、極悪の道

何が“超”極悪かっていうと    

            急だとかー 長いとかー


 んなのはどの下りも同じです

          “超”極悪な理由とはー・・・

これです

丸太です  ふつー、上はまっすぐ削りませんか? せめて刻みを入れるとかー・・・

上にロープ張ってくれてますが、身長160のワタシでぎりぎり届く程度  しかも最初と最後は高すぎて届きません


ここ、三年前は丸太に小枝を打ち付けた極悪橋でしたが、アルミ製の超極悪橋になっていました

  ・・・なんで丸パイプ使うねん!! 

細くて“しなる”ので、バウンドするんです

Shigeoは走るように、ワタシは四つんばいで渡りました(涙
 


 大門沢小屋でホっと一息♪
『 そうめんあるぞ、食いたいなぁー』    

『 千円もするやん、あかんあかん!         

       帰ったら作ったげるからワタシに千円払って♪』


『 ・・・そのビールはなんぼしてん 』    

・・・^^;

さて、極悪コレクションはまだまだ続きます
その3
その4

その約7




その約9 ・・・くらい
ラストの極悪を振り返りながら休憩
歩きやすい道になってきました
標識は大好きなワタシですがー


岩や木にデカデカとベタベタ塗られた

このラスタカラーなペンキ印はいただけませんね。。





こんなコトより橋の整備してくれーー(涙

吊橋三連荘をこなしたらー

ゴーーーール!!


ではありません

奈良田までアスファルトを延々歩きます

このラストの歩きのためにー

マリンブーツちゃんを連れてきました♪


らくちん~~~

奈良田温泉前でザックを降ろし、バス停まで車を取りにダッシュで走るShigeoさん
さっきからまた雷ゴロゴロ・・

雨もポツポツ降ってるのです


Shigeoが戻って来る頃にはドシャ降りで

温泉への階段は滝のようになっておりー、、

温泉に入ろうとした瞬間、雷が・・

     バッシーーーーン!!


奈良田温泉、しばらく停電してました^^;

~ 今回の軌跡 ~


帰りの高速でも雷バシバシ鳴ってー

そのたんびビクっと引き攣るShigeo



『 しばらくトラウマになりそうや!』

   と申してます^^;
 
 

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