アルイタキオク
 アルイタキロクTOP  
 

20110年 1月29日-30日
 
       文明の利器
 
空 欄 行 先 カナビキ尾根
空 欄 行 程 1日目 熊渡(8:26)−川合出合(12:40)−幕営地(16:00)

2日目 幕営地(6:35)−川合出合(8:27)−熊渡(11:00)
メンバー S&C





聞いてこない


『 どこ行くねん?』 と、ヤツが聞いてこない


なのにテントとシュラフを畳みはじめた



『 今週は家でダラリンコちゃうのんー?』

『 アホ、連休の合宿に向けて鍛えとかなアカン!』


えぇーー、鍛えるんーー?


『 ・・・で、ドコ行くん?』

『 鍛えるねんから奈良や!大峰に決まっとるやろ!!』






1月29日 〜1日目〜 


しょっぱなから雪たっぷしの熊渡

先に停まっていた車からは一人分の足跡が続いてる
ときおり射す薄日がー
あっつーー!白川八丁との分岐で上着脱ぎ捨てます

植林帯を抜けると一気に雪深さもましてー

ズボズボのズリズリ・・・

先行さんの足跡はスノーシューにかわってます


うちも観念して、ジャパニーズ・スノーシューつけましょ
それでも埋もれるShigeo、72kg

ここんとこ食べすぎでちょっと太ってます。。

よろけまくりです ( ̄m ̄* )

『 やっぱりスノーシューにはかなわんのー!』
ズボズボの急登をおえて稜線にのっかりました

風ビュービュー、 目出帽もかぶって完全武装します


『 もうココでテント張ろやー』

  いや、まだお昼やしー、、こんな風強いトコはいやです!


『 もうちょっと先に広いトコあったやん、そこまで頑張ろー』

『 オレはトシのわりに充分がんばった思うぞ、、、』


  自分から鍛える!言い出しときながら、

   都合のいいときだけ「還暦」をふりかざす!(-"-;)

あきらめて歩き出すShigeoさん

浅いスノーシュー跡の上に、ワカンで大穴開けながら進みます 

テント張るのに良さげな、ナベの耳近くにやってきましたー

と、前から男性がやってきたた。 先行してたスノーシューさんでしょう。


『 こんにちはー、頂仙岳まで行ってきはったんですか?』

『 いや、狼平行きたかったんですけど、テープ無くて迷ってるんですわ』


聞くと、稜線までは先週のものらしい薄いトレースを追い、

  そこからはテープ頼りで歩いてきたらしい

どうりでー、この広い場所にでてからトレースがぐるぐるしてたのね


『 おたくら、道わかります?』

『 はぁ、いちおーGPSあるので、、』

『 じゃ、あとついて行きますわ』


えぇ〜〜?

ここいらでテント張ろかーって思ってたんだけど、、、


『 ワタシらワカンでずぼずぼなんで遅いですしー、、』

『 道言ってくれたらラッセルしますよ!』


・・・そこまで言われちゃしかたない

この人のラッセルのお陰でココまで来れたんだしー、、





方向を言うとスタスタ進んでいくスノーシューさん

こちらはズボズボ・・

差がぐーんと開きます(涙

わかりにくいトコでは立ち止まってワタシらが追いつくのを待ってます



『 道、あってますかー?』

『 ハァハァ・・・ はいー、そのまままっすぐ上ですー・・ハァハァ・・』
振り向くと、埋もれてもがいているShigeo


『 待たせたら悪いから、オマエ先いけ! オレはマイペースでいくから。。 』

少しは恩返しをー、と、ラッセル交代しましたが、、

ワタシも腰までズボズボです

埋もれた片足を掘り出してる間に、またスノーシューさんが先行してくれます

振り返っても、Shigeoの姿は見えずー^^;

ウイダーイン飲みながら待つスノーシューさん。。


『 道、これであってますかー?』


・・・よほど心配なのかワタシを信用してないのかー、しょっちゅう確認してくる(-"-;)


『 ハァハァ、、、 あってますよー! ゼェゼェ・・』
自分の足を3度掘り出し、ようやく頂仙岳のトラバース終了


『 はぁはぁ、、ワタシらこの辺でテント張りますー、 ぜぇぜぇ、、』

『 ・・・・・・・・』


『 あとはまっすぐですしー 』

『 ・・・・・・・・』


『 分岐の案内板、大きくなってたから埋もれてない思いますよ 』

『 ・・・そこから狼平まで何分くらいかかります?』


・・・(`д´;)


 このオヤジ、初めてなのか!?

だから「この道は何度目?」とか「冬に歩いたことある?」とか聞いてたのか?


ま、テントも持ってるらしいしー、狼までたどりつけなくても大丈夫でしょう。


不安げに歩き出すスノーシューさんをお見送りし、Shigeoを待ちます
ジャスト4時、テント好適地発見〜!
『 もう、、、歩かれへんぞ、、、』


  はいはい、歩かんでえぇから整地してくださーい
ちから振り絞って建てた我が家
あれから40分、、スノーシューさんは狼平に着いたかな?

 一息いれたら夕食にとりかかりましょ


 ひいちゃんから頂いたワインで一人カンパイ♪

            おじさんへのご褒美は黒毛和牛の三角バラ♪
バラとミノもありますよー♪バターライスもうまうま♪
この日は珍しく(山では)食のすすむShigeoさんでした
脚もお腹もいっぱいいっぱい・・
               8時すぎ、オヤスミナサイ     Zzzzz・・・・
 
 
 
1月30日 〜2日目〜
 

おはよーございます☆
朝ごはんは年明けからずーっとお雑煮です

うどんは、、飽きた^^;


お餅焼くのに時間がかかりますがー

このボーっと待つ時間が、寝起きの悪いワタシにはちょーどイイのです♪


まだ薄暗い6時半

夜更けから降り始めた雪の中を出発〜

え?弥山はそっちじゃないって?

頂仙岳に登るのかって?


いや、ワタシも「頂仙岳」ってチラっと考えたんですがー

   ・・・寒いし ^^;


ちゃっちゃと降りてちゃっちゃと帰ろう〜〜!
はい、ちゃっちゃとカナビキ尾根分岐にとうちゃく♪
そう。 おじさんいわく 『 トシのわりにじゅーぶん頑張った!』 ですし〜

さー、あったかいお家に向かって激下ろう!


・・・あれ?? なんかー、トレースが増えてます

それも登りの跡は無くて、下りのスノーシュー跡が、、、

それも、あっち行ったり戻ったり、迷ってます・・・


スノーシューさん?

稜線のトレースが消えてたってことはー、今朝じゃない

ゆうべ、真っ暗な中を降りたのか!?
『 一人でテント張るの寂しかったんちゃうかー?』

・・・なワケないでしょ、一人で登ってきてて(笑


しかし、不思議な人だー。。

林道終点付近で、目の前を横切る黒い塊

ついに熊、でたー!!

・・・と思ったら、子カモちゃんでした

奈良カモ、初めて!

 
やはりスノーシューさんの車はありませんでした
帰りは黒滝茶屋のコンニャクと柿の葉寿司をつまみながら、、満足満足♪

〜今回の軌跡〜


頂仙岳トラバースじゃ、ちょい下に巻きすぎてズボズりました^^;

カナビキ尾根上のズレは、登りでスノーシューさんのトレースを追い、下りはGPSで歩いた差ですー

明日で1月も終わり


思えば頂上踏まずの1カ月だった、、


ま、ほどよく歩けてテントで美味しいもん食べられたら、それだけで満足♪



欲をいえば、スッキリ晴れてくれてー

眺望があってー

カモちゃん・キジくん・シカ吉たちと出会えてー

冬はあったかくて雪サラサラでー

夏は涼しくてお花がいっぱいでー

虫がいなくて渡渉がなくて岩場やガケがなくて景色がよくてー



・・いや、まぁ怪我なく帰れたら言うことナシです!







あ、それと、、、  やっぱスノーシューがあればなぁ。。(涙
 

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