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2010年 11月6日-7日
 
       50%UP
 
空 欄 行 先 八方尾根
空 欄 行 程 1日目 黒菱平(07:42)-八方池山荘(09:08)-八方池(10:56~11:19)-敗退地点(14:20)-八方池(15:20)
2日目 八方池-(08:43)-八方池山荘(09:53)-黒菱平(10:30)
メンバー S&C オサム君 チョリオさん 






グリーンシーズンとホワイトシーズンのはざま



八方も栂池も五竜もー



周辺一帯、リフトは全て点検運休中でっす



おまけに林道も冬季封鎖




こんな時期に登る物好き、おらんでーーー!









・・・・・・身近にいました(-"-;)


冬の後立山にふられ続けた男、ミスター・チョリオ! (別名、雨男)


雪の唐松に執念もやしてます



『 ほら、ここ!この点線!

    ジャンプ台の横から道ありそうなんっすけどねー』

新月の暗闇の中、ヘッドライトにうかびあがる恐竜のようなジャンプ台・・


   ウロウロ~ テクテク~、、、

あちこち探したけど、登山道らしきモノは見つかりません



『 だめもとで黒菱林道にいってみましょかー。                  

       ほんまに封鎖されてたら諦めて、立山に変更しましょ!』


   ・・・おいおい、執念はドコいった?


『 いや、ダイヤル式の鍵くらいやったら何とかなりますよー 』

               って、、オサム君、何者やねん!?


黒菱林道、無事(?)開通ー

オサム君、ギリギリ犯罪者にならずに済みました^^;

 

 

11月6日 ~1日目~
 
    夜が明けると、間近に輝く白馬三山!


 『 ここまで登ってこれてラッキーやったなぁ♪ 

             おかげでゆっくり寝れたし!』


 『 のんびり行っても余裕ですねー♪

            時間余ったらどうしましょ~♪』


 『 メシ食って昼寝や昼寝ー!がっはっは!!』




 そう、この時は全員、頂上は頂いたも同然と思っていた・・・  
短いリフトひとつ分登っただけで汗だくですー


『 下から登ろうなんてゆーてたん、誰や!』

『 ここまで来るのに3時間で済めへんでー!』

『 ほんま、林道が開いてて(?)ヨカッタね~~』
服脱いでー、休憩していると、、

ええー!? リフトが動き始めるではあーりませんか!


点検作業員の人たちが続々登ってきます


『 もうちょっとスタート遅かったら乗せてもらえたのになぁ~』

『 この上のリフトも動かすんでしょうかねー?』


『 ・・・(゚∀゚)! 行ってみよ!!』

と、作業員さん達の後を追ってリフト乗り場へ向かったもののー



『 こっちは整備中で動かせないんですよー。       

       あーっちの道から登ってください。 お気をつけて~ 』



・・・甘かった


で、リフトの下をワシワシワシワシ


       『 お!エエもんがあるぞー!』 って、、 アカンっちゅーねん!

『山は雪まとってるだけで5割増し!』 とチョリオさん

『女は10代ってだけで99点!』 とはShigeo(-"-;)


似て非なる持論たれながら~


白い峰々に歓声あげっぱなし


「5割増し」 どころか、まったく別モンの美しさです!
八方池山荘に登山届をだしてー
こっからがほんまのスタートですヨ
なんという晴天!笑いが抑えられませんー(≧∇≦)
だんだん雪深くなってきてー
ちょっとシンドイ・・



        でも、まだまだこんなのは余裕!


八方山ケルンで大福休憩です             

   急ぐ必要は無いしねー♪



オサム君とミスター・チョリオ、二人がかりでラッセルしてくれます

『 これくらい、ラッセルのうちにはいりませんよ~♪』

と鼻歌まじりの二人の後ろから、それでもスボるShigeo・・72kg ( ̄m ̄*)ププッ


トイレ小屋でも腰おろして休憩ー
ますます雪が増えてきたけどー
吹きっさらしのトコは積もってません

凍った八方池と不帰の瞼♪ 
5割増しを眺めながら大休止




まだ11時です

余裕です!
『 ココまできたらもう着いたも一緒やー♪』

『 オレはココでテント張ってもえーで、満足や!』

『 何ゆーてるんですかShigeoさん、       

     こっから上はカチコチで楽勝っすよ~♪』

『 そやなー、がっはっは!!』



            ・・・・甘い


 八方池の周辺は確かに雪が無かったけれど、、

その先、ズボズボッズボズボズボーーーッ


樹林帯にはいるとますますズボズボ


    たまらんので、、  稜線まで直登やーー!  おぉーーー!!

と、鼻息荒かったのは最初の30秒だけ
鼻息も絶え絶えです
登るほど、稜線は遠ざかるかに見えー、、
傾斜も雪深さも増してゆく



ずっと先頭きってくれてたオサム君もお疲れです

『 林までトラバースして、樹ぃ掴んで登りましょかー、、』



よっし! ならば林までワタシがラッセルさせてもらいましょ!


えっさ、ほっさ!

ピッケルで雪掻いてー、膝で押さえつけてー押さえつけてーーーー


・・・し、、シンドイ(;ω;)

 
 
・・・ この直登だけで1時間以上を費やしました ・・・
 
稜線に登った頃には全員ボロボロ
でも、一息ついて視線を上げれば・・・この眺め!

なんつったって雪山5割増しですヨ!

Shigeoに言わせると17歳のピチピチ山ガールの団体さんです  (・∀・?)


身体ヘタレてても気分はアゲアゲ~



『 今この山域に入ってるの、俺らだけやろなー!』

『 貸切りや~~!』
『 うぉぉおおおおーーー!』


 炎の男、感激の雄たけびっ

稜線にのったら雪も締まってて固い!

 アイゼンつけてザックザクのサックサクでかっとびだ~!!







    ・・・・な目論見でした


がっ、 どこもかしこも湿って重ーい雪。。。


  『 オサムちゃーん、休憩やーー!』 

          Shigeoの泣き休憩が繰り返されます
丸山の手前で稜線から下ると、ますますズボ



時刻は1時半



「撤退」の二文字が、全員の頭をかすめ始める。。
『 何としても頂上まで行くぞー!』 と吼えてた炎の男も・・



   5歩進んでは立ち止まる

そして、ヘタリこむ。。


『 もうここでテント張ろかー? 風ないしー、、』


『 いや、どうせやったら眺めのいいトコで張りましょう!』


ミスター・チョリオ、居住性よりロケーションにこだわります



『 よし、んじゃ丸山までもうひと踏ん張りしよかー! 』
と、再スタートしましたがー、、


ケモノの足跡も深ーいズボ地獄


真っ白な灰になりかけてる炎の男にかわり、オサム君がラッセルします




『 この先、どーも行き止まりっぽいですわ。。ちょっと戻りましょ』


ほんの数十メートルのロスが脚にこたえます



丸山はまだ遠い・・
2時20分

雪上に落ちる影がどんどん延びてゆく



『 諦めたほうが良さそうっすね。。』



燃える男がとうとう立ち止まった

・・・燃え尽きたのか!?


『 今からなら八方池まで戻れるでしょう。。            

   あそこやったら夕映えの五竜が撮れそうやしー♪ 』


フォトロケーションへの執念はメラメラ燃え続けてます^^;
敗北感は・・・ゼロ☆
Uターンしたとたん、こんなコも現れてくれました♪
最後尾だったワタシ

Uターンしたら先頭です


しかもトレースのある下り♪  


タッタカタ~~~ てな具合です







もがきまくった斜面もアッと言う間に下ってー

   休憩はさみつつも、3時間かかった道のりを1時間で・・

帰還~♪
 きょう1日雪まみれだったんですけどねー、、


    テントは土の上です!




『 割り箸と麻紐もってきたのにー、要らんやん!』


『 ボクなんてもう家で結んできたんすよー!』



チョリオさんの張り綱の先に結わえられた割り箸がー、

   ・・・所在無げで笑えます



 でも、ほんっまココでテント張って正解っ

 テントから顔だすだけで、左に五竜・鹿島槍・爺ヶ岳・・・

    右に白馬三山

真正面には不帰ノ嶮!と、登れなかった唐松岳

夕食後も写真撮ったり、葉巻片手にオサム君のテント襲撃したりー、ミスター・チョリオは燃え続けてますが、、
こちらはマイペース^^;
        
7時前、オヤスミナサイ      Zzzzz・・・・・
 

 

11月7日 ~2日目~
 
スタートは8時でもじゅうぶん!


・・・てことで、6時過ぎのお目覚めです
ご来光待ちのチョリオさんとオサムちゃん

残念ながらこの朝は真っ赤に燃えず・・・

photos by Osamu

Shigeoとワタシはテントでぬくぬく のんびり朝食~

     ビヨョォォーーー 

ときおり突風が吹きつけます

 ビヨョォォーーー 


    ビヨョォォーーー  

        ・・・ 
ドンッ!!!


何かがテントにブチ当たった!


何だ何だー?と表に出てみたらーー




まん前にあるハズのチョリオさんのテントがー、無い!



←テントの主は・・・・ まだのん気に写真とってる!!


『 おぉーーーい! たいへんーーー!!  てーーんーーーとぉーーーがぁぁーーーー!!!』
 
二人が戻ってくるのとー、

ワタシがお助けロープ垂らすのとー、


Shigeoが箸おいて出てきて状況確認して、いったんテント戻って

テントシューズ脱いで登山靴に履きかえるのと、、同タイム^^;




でもね、慌ててるのはワタシ一人、、

『 あ、落ちましたか~ 』

当の本人、ケラケラ笑ってるしっ(-"-;)


オサムちゃんと二人、たったかた~と斜面をおりていきます
無事回収 と思われましたがー


秘蔵のプレミアもんテントシューズが片っぽ行方不明!



『 しゃぁない、、ライチョウに寄付するわ!』


羽毛で寝るライチョウ・・・共食い?(ちゃうかっ^^;)


 テント再設営してー、 朝ごはんも無事終了♪
早く下山しても、温泉があいてません



の~ん~び~り~~~ 撤収しましょ
昨日もがいた跡がクッキリ残る斜面
その跡を眺めながら葉巻をふかすチョリオさん満足の笑み♪
さぁ、撤収~
のんびり景色眺めながらでも、下りは早い
惜しいくらい、ずんずん高度が下がる


高度が下がると暑くなる・・

五竜くん、来年登るからねー
あのキレットも、いつか越えるぞ!
何度振り返っても感動
昨日より少し雪が溶けたリフト道


そういえば、、アイゼンの出番がなかったなー

スコップも水作りの雪集めにしか働いてない^^;


アイゼンよりワカン、ピッケルよりストックだったなぁー

 ・・・なーんて、出発前はだれも思いつかなかった(笑
そんなこんなも、降りてしまえば笑い話

 デリちゃんに戻り、クーラーBOXに残った最後の1本☆

・・・オサムちゃんがうらやましそーに見つめるので、、、 ちょっとだけよ!!

駐車場周辺の温泉はまだ開いておらずー、、

地元の方に聞いた、ココへ


露天から雪の白馬が望める、ヌルツルのいいお湯♪


「まえだ」でボリュームたっぷりのお蕎麦を頂いてー、、

頂上は踏めなかったけど大満足の雪山第一弾、 無事終了!!

 
 
~ 今回の軌跡 ~
 
 
初冬の後立山

穏やかで美しいけれど、、、厳しかった!





雪山は美しさ5割増し




『 けど、厳しさも5割増しなんすよねー 』



燃えるオトコ・チョリオさんの名言、頂戴しましたっ


 

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