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2010年 8月13日-8月14日
 
       ピークハント
 
空 欄 行 先 針ノ木岳縦走
空 欄 行 程 1日目 扇沢(07:22)-大沢小屋(08:33〜08:47)-針ノ木峠(11:47)
2日目 テン場(06:21)-針ノ木岳(07:08)-スバリ岳(08:03)-赤沢岳(09:29)-鳴沢岳(10:30)-新越山荘(11:05〜11:15)
     岩小屋沢岳(11:59)-種池山荘(13:14〜13:48)-爺ヶ岳登山口(16:34))
メンバー S&C 





お盆休み

休めるのは土日含めて3日間



それも、休めると決まったのは月曜日でありー

台風も発生したのでありー、、



とりあえず2泊の用意をし、木曜夜、中央道をめざす


高速が渋滞してたら伊那で降りるかー、、

でも駐車場が満杯かなー、、



おや?意外と渋滞してないやん♪

となれば、このまま長野道までつっぱしれーーー!!





 

8月13日 〜1日目〜

 
爺ヶ岳登山口の河原でシートを倒す


満点の星空にワクワクしながら眠りについたけど・・

目覚めたらどんより曇り空



ま、きょうの予報は曇りのち雨


明日の好天に期待しつつ、車の溢れる扇沢へてくてく〜

                  黒部へ続くアルペンルートを何度か横切りー、汗だくで大沢小屋へ
沢水の流れる庭で朝ごはん休憩します
初日の予定は針ノ木峠。 ゆえに、のんびりまったり〜♪   ・・いつもだけど、、


沢沿いの道になるとお花が増えてきます
8月の雪渓は縮こまってて遠い・・・
雪のない河原におりたちます


雪溶け後、2ヶ月ほどの間に芽吹いて繁って、花をつけ、実をつける草木たち

可愛いフリしてなかなかの、あみんの「待つわ」みたいなたくましさ!

それ故、野草は美しい・・
雪渓の取り付き付近なんか、ドでかい穴が見えますねー


すさまじい冷気とともに、雪解け水がゴウゴウと吹き出してます! 渡された橋を通る数秒のあいだに、汗だくの身体も凍えそう!
この下にあんな冷たい流れがある・・


考えたらコワイことです


踏み抜いて落っこちたら、瞬間冷凍ですよー@@;
登山者はまばら、、白馬の1/100くらい?


 傾斜がきつくなってきて、よろめくShigeoさん

    横んちょにでかいシュルンドが口をあけて待ち構えてます!

転ばぬ先の杖・・いえ、アイゼン

あの岩の上で装着しましょうー


・・・がっ


ワタシ、アイゼン持ってきてませーーん!(゚∀゚)ノ


家出る前にもShigeoから 『 持ってけ!』と言われー、

なのに玄関にほっぽってきてー、

それを目ざとくみつけたShigeoが車に積んでー、、


それでもなお、車にコッソリ置いて来たのであります (´∀`;)


だってー、登りやしー、12本爪重いもーん!

だったら軽アイゼンもってけ!っちゅうハナシですよね(汗
『 オマエはほんっま、言うこときかんヤツやなー!  

            しゃーない、滑ったらオレが止めたる!』


と、後ろからぴったりガードしてくれるShigeo・・・


ちょっと足滑らせただけでザックを捕まえてくれてー、、

けっこうウザイんですけど!!


ま、ココは山野草みたいに可愛いらしく

『 ありがとネ、ダーリン♪ 』

って言っておきましょう(´ε`)
予想以上に上部まで続く雪渓
キックステップでつま先が痛くなってきたー!  足、、攣りそう・・・
『 なぁなぁ、去年迷い込んだの、あの沢ちゃう?』


雪が無くて景色がぜんぜん違うので定かではありませんがー、、



今、こうして生きて再び、針ノ木雪渓を登れることに感謝ですーー





はぁ〜〜、やっと雪渓終了ー


しんどかったけど、この先出番のない900g・・ やっぱ置いてきてヨカッタ^^;

なぜか雪渓よりもスリップするザレた登り・・


前は下っただけ(笑)ですが、なだらか〜♪で快適〜♪な記憶しかない峠直下


雪のクッションが無いと、こんな険しい急な坂だとは!

ジグザグジグザグ・・・


延々と続く九十九折れ



Shigeoはとっくに姿がみえません
ワタシはお花好きなカメラおじさんと連れもってー、、

 『 こっちにアオノツガザクラが咲いてるよー!』

 『 あ、フデリンドウも咲いてますー♪』 と、のんびり参ります(^^)

疲れて立ち止まり、振り返ると鹿島槍♪
あぁ、やっと峠に出ましたぁーー♪
小屋の入り口でヤリホーと叫ぶ

ふと見ると、Shigeoがベンチに座ってます

テント設営もせずに何をまったりくつろいでるねん!と思ったらー


『 あのな、テン場がいっぱいやねん 』


・・・ えぇーー!!なんですとぉーー!?


『 いや、下のテン場は空いてるねんけどな、熊が出るらしいんや 』


くまっ?  (ちょっとウキウキ)


『 でな、ちょっと遠いけど、ナイショのテン場を使ってもええらしいんや♪』



てことでー、コレがナイショ?のテント場です(^^; 


小屋から歩くこと10分・・
(もちろん有料)



明日歩く稜線から爺・鹿島、白馬まで見渡せる♪

小屋までお昼食べに降りるのもメンドーで、、

行動食で小腹を満たしたら、お昼寝タイム♪



平和なお山の、午後の風景


目覚めたら、いつのまにかテントが5張り増えてました
3時半、そろそろ夕飯にしましょかー アペリティフはお蕎麦
アイゼン900gを削っても、発泡酒1本&ワイン1キロは担ぎあげてるワタシ

 カマボコ焼いてつまみながらー、

             メインは大奮発のステーキ(`0´)ノ


食べ終わったらヒマです・・  ちょろっとお散歩          
え?蓮華岳?ヘタレなワタシらが今から登るわけありませんよ^^;
夕方から雨の予報まだ降ってないけど、空は鉛色
夕焼けも期待できないしー、、、6時前、もう寝るしかありません
オヤスミナサイ  Zzzzz・・・
 
 
 

7月18日 〜2日目〜

 



9時過ぎからパラパラ降りだしてー


起床予定の3時半、アラーム音をかき消すほどの豪雨!


    こんな雨ん中での撤収はゴメンです

眠くないけどシュラフにくるまってごろごろ・・・


5時をまわっても、周りのテントはシーンとしてます




      もおぉぉぉぉ、これ以上寝てられない!!!
朝はほとんど食べないShigeo

お山じゃしっかり食べてもらわないと困ります!


「ホットドッグが一番食べやすいわー」

というので、リクエストに応えて・・
出発時にも、他のテントは動きがありません。。。



ま、雨だしー

 みんな、縦走じゃなくて雪渓を戻るのかな?
小雨の中、スタートです




4時半スタートの予定だったのに、すでに2時間遅れ! 


種池山荘まで約8時間・・・
一昨日の予報じゃ、今日は「曇りのち晴れ」だった
が、曇りどころかー
しっかり降ってますー


  だんだん風も強くなってきた・・・
『 オマエ、ちゃんと天気予報見たんか!?』
                 ピークを踏めたら満足、のピークハンターShigeoも、だんだん不機嫌になってきましたぁ。。(涙
ザックカバーが風をはらんでこーいうトコ、めちゃ怖いです


  コマクサさんもそろそろ終わりですね





     ほんとなら剱がどぉーーん! な方向です。 ココロの目で見てください


風、ますます強く吹き荒れます

ワタシ、軽いので(うそ)よろめいて倒れます

何度も「伏せ」して風をやりすごしー・・・

 Shigeoのザックカバーの紐がちぎれ、昨年の荒川・赤石の悪夢がよみがえる




えー!?こんなキケンな場所があるなんて地図に載ってなかったしーー!!

・・って思ったら、すぐ上にちゃんと道があったりー

ガスの魔法にかかって、何度か命のキケンも味わいました(´Д`;)



 風下側が崩れ落ちててキンチョーします

         どーか今、突風が襲ってきませんように・・・


             強風にガスが流され、一瞬だけ見えた黒部ダム湖
この日、唯一拝めた眺望でした・・・


このお天気の中、前を行く二人連れ

ご夫婦のようで、岩にてこずる奥様を旦那様が気遣ってはります


Shigeoはー・・・

ワタシのほうなんて見向きもせず、ずんずん登っていきやがります



無残なヘアスタイルだけど、先週カットしたばかりなんです!(´;ω;`)

雨・風・ガス、、三重苦の稜線

黙々とピークをハントしてゆくのみ



のんびり景色を眺めることもなく、粛々と歩く

この調子なら予定より早く種池に着けそうーってShigeoに言うと、、、


『 よし、きょうはこのまま下山するぞ!

              こんな雨ん中でテント張ってられるか!!』



        あぁ、、やっぱりそう来ましたか(涙

ビールとお昼を頂こうと思ってた新越山荘に到着
まだ11時をまわったばかり

ここで落ち着いちゃったら、下山する気がなくなってしまう・・

外でウィダーイン休憩だけして、山荘を後にします


次の種池山荘まで2時間半、がんばろう!!
雨が吹き付けるので顔あげられないShigeoさん
それでも標高をさげていくと、少しずつ風がマシになる






 青空バックだったら、もっと美しいのになぁー




でも、雨も降らないと困るしね。。


新越山荘手前

整備してくれてるけど、階段状の登りはキツイですー

『 疲れさせて泊まらそうっちゅう魂胆やな!』

 と、ひがみっぽくなってるShigeo


       ここのキヌガサソウ、少し小ぶりだけどみっちり群生しててすごい!!


種池山荘到着〜

雨のテン場は、それでも20張りほど埋まってました


Shigeoのカレーがまだ来ないけど、お先にいただきま〜す♪



お腹もふくれたしー、元気ハツラツ!

ここまでのペースからいくと、2時間で降りられそうだ〜♪




 ・・・って、思ってましたが
こんな歩きやすい道なのに・・・
 何故にこんなしんどいんだ!?
脚ではない

つま先が痛いのだー( p_q)



ワタシだけじゃない

Shigeoも同じらしい

さっきから何度もカカトを地面にコンコンしており・・

『 靴ヒモ、結びなおしたらー?』

後ろから声をかけると


『 なんや!?』



めーーーちゃ怖い声で振り返り、睨みつけます!(`д´;)


相当ご機嫌ナナメです。。。
触らぬ神に祟りなし!

ちょっと離れて無言でついていこう

あらら、ビッコひいちゃってるー(´;ω;`)



下山後に靴を脱いだら、えりあしから入り込んだ雨で靴の中まで濡れていた

それで靴下が滑ってたんじゃないかな・・


やっと登山口〜〜  駐車場まであと数分!


Shigeoが靴ヒモ治してるあいだ、周りの写真とってたらー、、
いつの間にかワタシを置いて歩き出してやがりました(`□´)ノ


その後、温泉はいったら元気回復

ちょい混みの高速でその日のうちに帰宅してー、その夜のうちに靴洗って、道具片付けてー、テントも干しました♪ 注:もちろんShigeoが、ネ


〜今回の軌跡〜

 
散々なお天気だったけど、下山後は満足満足!

で、また登りたくなるんですね┐(´-`)┌







「充足感は努力の中にある、結果にあるのではない。

努力することが成功することになるのだ」

     by.ガンジー


てな、ちょっぴり哲学ちっくな山行でした


 
ちゃんちゃん!
 

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